尾瀬:鳩待峠〜平ヶ岳・赤倉岳

●日時 : 2015年4月27日(月)〜29日(水) 前夜発2泊3日
●形態 : 山スキー メンバ:単独

絶好の天気に恵まれ、念願の平ヶ岳、赤倉岳(ピーク手前)に行くことができました。

3月15日(日)快晴
朝、早めにゲート待ち(6時開通)に並んだので順調に鳩待峠駐車場に止めることができた。準備をしているとほとんどが至仏山に向かっていく。山ノ鼻へ向かうのは数人しかいなさそうだった。思ったより静かな中最初から板を履いて滑る。まだ雪は硬くてイマイチ滑りずらい、平坦になってしばらくすると山ノ鼻の小屋に到着。  ここからシールを着け至仏山を左手に見ながら猫又川沿いに進む。ここのところ暑いくらいの陽気だったので雪解けが早そうだ。ムジナ沢の上部と尾根の上はもう黒くなっている。右岸沿いに進み1,2度沢を渡り左俣・フタマタ沢の出合から尾根に乗る。天気は雲ひとつない快晴で暑くなってきた。重荷にへたばり気味になった昼頃にスズヶ峰に着いた。時間は早いがこの辺りがベースにはちょうど良いので計画通りテン場とした。平ヶ岳、赤倉岳とよく見える。奥利根側は雪が多いが尾瀬の燧山頂や至仏西面には雪が無い。計画では最期に景鶴山を回ろうかと思っていたが藪山みたいだし赤倉に比べるとかなり見劣りするので却下です。

鳩待峠からの滑り出し
いい天気です。 

山の鼻から猫又川を辿りススヶ峰方面へ向かう 

至仏山。雪解けが早そうだ 

ススヶ峰の尾根に乗る。 

赤倉岳、3日目に向かう予定

平ヶ岳 

ススヶ峰の下にベース設置

山ノ鼻を出てからトレースは見かけるが誰にも会わずでテントを張ってからは静かな山を堪能しつつのんびりと過ごす。赤倉の右、遠く巻機〜朝日への国境稜線に沈む夕日が綺麗でした。

夕暮れ間近、燧山頂の雪もなくなっている。 

平ヶ岳もいい感じ 

至仏山も 

赤倉の先、国境稜線。 

ただ眺める 

日没へ 

米子頭か柄沢山あたりかな? 

 

4月28日(火)快晴

 今日は平ヶ岳へのピストン。朝は雪が硬いのでスキーアイゼンを着けてススヶ峰からコルに降りる。大白沢山からの尾根と平ヶ岳への尾根のJPからスキーアイゼンを外しシールで行くことにして、少し降りP1920に登り返す。そこからシールで滑り・登りを繰り返し白沢山を越えて最期の平ヶ岳への登りへ。稜線からは奥利根の源流が良く見える。大水上山はあの辺りかな?あそこから平ヶ岳まで歩けるかな?などと物思いに浸りながら稜線漫歩。。。快適でした。10時前に誰もいない平ヶ岳に着いた。  快晴の中、独り占めの山頂で至福の一時、しばらくボーっとしてました。戻らないとならないのでシールを外して準備。最初は快適、少しのアップダウンを経て白沢山手前のコルまで滑り降りる。ここまで20分。雪がベチャ気味でイマイチだったが気持ち良かった。あとはシールを付けてアップダウンのある稜線をススヶ峰まで戻る。最期の一登りが辛かった。13時過ぎにテン場。時間的には赤倉岳へも行けそうだったが、くたびれたので予定通り明日行くことにして今日も午後はのんびり過ごす。今日は国境稜線上に雲がかかり沈む夕日はイマイチでした。

2日目の朝日。。。 

目指す平ヶ岳。今日もいい天気! 

だいぶ近づいてきた 

2141ピークの気象観測施設
広い雪原にポツリ。不思議な感じですね

赤倉と至仏 

三角点で証拠写真 

越後の山々 

結構立派な装置みたい。アメダスかな? 

ベースに戻り、今日の夕日 

4月27日(月)快晴

 朝は快晴。少し早め7時前に出て赤倉岳へ向かう。スキーは置いてアイゼン・ストックの雪山装備で行く。たまにはアイゼンの感触も良いものです。途中から数人のトレースがあったのでその後を辿る。楢俣川源流のコルからの登りは雪山〜・・と言った感じで嬉しい。赤倉岳手前〜ピークの吊尾根状(地図の岩マークの辺り)は遠目にみたところ雪庇は出ているが繋がっているようだった。が、実際行ってみると手前で雪が落ちていて2m位のクレパスになっていた。その先も2,3ヶ所落ちてるところがあり簡単には行けそうも無い。トーレスもここで終わりで皆さん引き返しているようでした。一応ピッケルも持ってきてはいたが落ちたらアウトなので無難に引き返すことにする。毎年状況は違うだろうが今年の雪解けが早いのか? ピークに行くなら雪が落ちる前、3月末〜4月初め頃が適期なのかも知れない。  テン場に戻り撤収。往路を戻る。時間的には今日帰れるが予定は明日までなので午後は尾瀬ヶ原の散策でもしようかな?などと思いながら山ノ鼻まで戻る。とりあえず生ビールを飲みながらどうしようか考えていると雲行きが怪しくなってきてポツポツと落ちてきた。これで決心がついて帰ることに。鳩待峠についたころには本降りの雨になっていた。

3日目の朝、赤倉に向かう。 

矢種と楢又川 

赤倉ピーク手前 

奥利根側。奥は谷川かな 

吊尾根状の手前。
2m位のクレパスみたいに雪が落ちてる。この先は落ちたらアウト。。ここで引き返す。数人分あったトレーズもここで終わり。みなさんここで引き返してるようです。 

平ヶ岳。今日もきれいだ 

遠く越後、その手前は大水上山か、あそこから平ヶ岳まで繋いでみたいが・・・もう難しいか・・ 

展望を楽しんで戻る 

楢又川と至仏から武尊の山々 

赤倉ピークは少し心残り 

奥利根。。見収め 

利根源流も。 

テン場に戻り撤収。往路を戻る。

赤倉岳のピークはちょっと心残りですが、30年位前に山スキーの真似事を始めた頃から思っていた尾瀬〜平ヶ岳。ようやく行けて満足の山行になりました。お天気に感謝です。

GPSルートはこれです

<コースタイム>
4/27 鳩待峠(7:10) 〜 ススヶ峰(12:10)
4/28 テン場(6:45)〜 平ヶ岳(9:45/10:30)〜 テン場(13:10)
4/29 テン場(6:50)〜 赤倉岳手前(7:00/7:30)〜テン場(8:40/10:10)〜 山ノ鼻(12:40/13:30)〜 鳩待峠(15:00)

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