谷川:魚野川万太郎本谷

日時 : 8月9日(土) 〜 8月10日(日)1泊2日
形態 : 沢登り   メンバ:2名 私 、K.W 

 久しぶりに谷川の沢。 今回は3年前に行って暑い日にまた行きたいなと思っていた万太郎本谷。 nabeさんを誘っての2人パーティとなる。 いつもより1ランク上の沢なので不安も付きまとうが、ここ数日の猛暑続き、泳ぎ・シャワーは楽しみめるでしょう。
 前夜デジカメを確認すると、液晶に初期画面が出てから真っ暗になったきり何も写らなくなってしまった。 「ついに壊れたか!」 あちこち凹んでいたり、防水をいいことに水没はしょっちゅう、先週は泳ぎを繰返しと酷使したデジカメである。 ここまで良く持ってくれました。 というわけで、写真は新品の防水デジカメをGETしたnabeさんにおまかせ、自分の写真はありません。
 そのnabeさん、なぜかヘルメットが今風の軽いタイプの新品になっている。 さらに足元を見ると これも新品「ラバーソール」じゃないですか! なんか急に現代風沢スタイルに変身してますね。 
 自分は素足にカモシカの渓流タビ。 これで下りもすべて済ませているが、どうも田舎のオッサン風。 この新旧沢スタイルのオッサンP、はたしてどうなる事やら。

8/9  巨大堰堤から入渓 〜 イシクラ沢出合付近B.P

 巨大堰堤 8:10 〜 入渓 8:25 〜 オキドウキョウのトロ入口 9:15/35 〜 一ノ滝下11:00 〜 滝上11:30/12:00 〜 イシクラ沢手前 12:20 幕場探し 12:40 幕

 朝、車で吾策新道への林道を進むと突然と巨大堰堤の出現である。 「なに、これ?」 いつの間にこんなの出来たの。。。場所は新道分岐の万太郎登山口のすぐ先。 なので以前より奥まで入ってこれるようになったが、雰囲気良くないよな〜。 (プレートに平成19年竣工とかあったので、去年出来たようです)
 
 気を取り直し準備して8:10出発。 まずは堰堤の左岸高巻きとなる。 沢に入り、歩きはじめた所で「車にシート忘れた」 仕方ないので堰堤の高巻き往復で取ってくるが、朝から調子が良くないな。

 しばらく歩くときれいなナメが出てきて、ようやく気分が乗ってくる。 大きな釜の5mを胸まで浸かり左壁から越えると白い侵食地帯へと続き、がぜん楽しくなってくた。 異様な人工物・換気口を過ぎるとオキドゥキョウのトロ場。 今日は水量が少ないようで前に来た時より簡単に行けそうである。 右岸をヘツリ対岸に泳ぎ渡り一個目を越える。 続くゴルジュは出口の小滝に取り付けそうもないので左岸を巻いた。(前回は、流れに押し戻されたり、左壁からドボンしたりしながら越えた所。)
 だいぶ水にも慣れてきたので、次々出てくる小滝・ゴルジュの連続帯を、釜を泳いでシャワーで越えたり、残置シュリンゲ頼りにゴルシュを越えたりと、水浸り、完全に冷却系の沢となる。 ちょっと寒くなってきた。

 「この辺りがハイライトだよね」と二人で話してる内に一ノ滝の出現である。 滝のすぐ下まで行って暫らく眺めていると、nabeさん「ここを登る気?」とちょっと不安そうに見えた。 ま、自分らのレベルじゃとても登れないので、ここは左岸高巻きです。 楽な方へと進んでちょっと高く巻きすぎたが滝上の河原に出て大休止。 (滝上11:30/12:00)

 あとは二ノ滝を右から越えて、泊り場さがし。 イシクラ沢出合手前の右岸に快適そうなところがあった。 ここを第一候補として荷物を置き上流側に探しに行く、全部で3ヶ所ほどあったが、最初の場所にした。
 思ったより早く着いたので、薪集め&タープを張った後はノンビリ至福の時を過ごす。 4時頃に7人くらいの大パーティが前を通過。(翌朝、3人と4人の別パーティだった事が判明。近くでビバークしてました)
 夕方ごろ稜線の雲行きが怪しくなってきた。風も出てきてダメかと思ったが、その内収まり結局降られずに済みました。ラッキー!

8/10 B.P 〜 三の滝 〜 肩の小屋 〜 茂倉岳 〜 土樽

B.P 6:45 〜 三ノ滝下 7:10 〜 滝上 8:10/30 〜 稜線 10:40 肩の小屋 10:50/11:30 〜 一ノ倉岳 12:50 〜 茂倉岳避難小屋 13:20/45 〜 土樽(分岐)15:55

 4:30に起きて火起し、昨夜足元が怪しかったnabeさんは少し遅かった。 適当に朝を済ませ6:45発。
30分弱で2段の三ノ滝に出合う。 まず下段、ザイルを出して少し右の簡単な所から登る。 テラスの残置は1枚だったので2枚打ち足してnabeさんを迎える。

 そして2段目。水量が少ないので水流を渡るくの字ラインが行けそうだったが、落ちるとヤバそうなのでこちらはやめとく。 あとは右の枝沢と、前回越えたその右の壁のどちらかだが、前は簡単に越えられた記憶があるので右の壁をなんとなく選んでしまった。(今日の感覚では、一瞬悪く見えたのだが。。 これが最初の失敗)
 登ってみると最後トラバース気味に行くところでもたつく。 少し上の残置シュリンゲにランニングを取ってはみたが(これが二つ目の失敗、)あまり良い場所でなくて、回収するnabeさんに恐い思いをさせてしまった。
 いろいろ手間取ったが無事通過、少しの藪をこいで滝上に出た所で一休みとする。  結局三ノ滝の通過に一時間もかかってしまった。 やっぱり枝沢を登った方が良かったと思う。 ルート取りなど、いろいろ反省。

 これで核心は終り。 小滝が有る程度になった沢をたどり、源頭の長い登りを経て稜線に出る。  喧騒の肩の小屋で、お疲れさまの乾杯。 あとはノンビリと一ノ倉岳へと稜線を辿り、茂倉新道を下山。 しかし、稜線は暑かった〜 

いろいろ反省すべき点もあるけど良い沢でした。 また来たい所です。
想定外の出費で痛いが、デジカメ買わねば。。。(他にも欲しい物いっぱいあるのに。。)


nabeさんの写真追加

 巨大堰堤

 

ナメの始まり

 きれいなナメ床

大きな釜の5m

 

白い侵食地帯

  

オキドウキョウ
二つ目

  

巨大スノーブリッジ

 

足早に駆け抜けた

   

ほとんど水浸り

一ノ滝

 

二ノ滝

    幕場

 

三ノ滝

源頭近く、お花畑

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