日 時 | 2005年 8月17日(夕)〜19日 |
山域 ・ 山名 | 谷川連峰 魚野川 万太郎本谷 |
形 態 |
沢登り |
記 録 |
8/17(水) 結城 => 土樽 8/18(木) 吾策新道P6:30入渓 − ナメの始り7:15/7:20 - 大ベタテ沢出合7:35 − 換気口8:00/8:10 − オキドウキョウ,トロ場の始り8:20/25 − 井戸小屋沢出合8:50/9:00 − 一ノ滝10:05/10:35 巻き終り10:45 - 二の滝11:10/11:20 − イシクラ沢出合11:30/11:45 − 三の滝12:00 巻き終り13:15 − 1350m二俣13:55/14:10 − 1520m二俣14:45/15:00 − 登山道16:10 − 肩の小屋16:15 (素泊り) 8/19(金) 小屋7:30 - 中ゴー尾根分岐7:45/7:55 - オジカ沢の頭8:20/8:35 − 大障子の頭9:45/10:10 − 万太郎山10:55/11:15 − P13:45 => 街道の湯 => 結城 |
前から遡行したいと思っていた、名渓と言われる万太郎本谷。 昨年の茂倉岳と西ゼンは、この谷を遡る為の下準備。 いよいよその当日がやって来た。 |
歩き出して40分程で、綺麗なナメが始まる。 沢はナメがいい。 こんな所をいつまでもヒタヒタと歩いていたいと思う。 |
エメラルドグリーン
ナメ.ナメ...
多分、最初に出てきた大きな釜の5m滝? 胸までつかり、左壁を登ったと思う?。 実は、この後、一ノ滝まで続いた綺麗な、ナメ・トロ・ミニゴルジュの連続は、後で写真を見ても、どこをどう登ったのか、どのように続いていたのかかが、良く思い出せない。 遡ることに夢中で、記憶にとどめる事が出来なかったのか? 単に記憶力が無くなってるのか? は分らないが、凄く綺麗でこの沢のハイライトだったのは間違いない。 |
ここもすごい
オキドウキョウのトロ場 (写真がブレてる。緊張したのだろか?)
左側をへつり、右側に泳ぎ渡る
この先の同じようなシチュエーションのミニゴルジュ通過の時。 右側をへつり、足が付かなくなったので、出口の滝の落ち口めざして泳ぎ始めたら、水流に戻され振り出しに戻ってしまった。 すぐに諦め、左壁をへつって巻こうとしたが、今度は、滝の手前で手が滑り、ドボン。 さっき戻された滝の落ち口辺りに落ちて、同じように流されまた振り出しに逆戻り。 単独なので誰にも笑われず済んだが、本人は結構必死になってきた。 3度目の正直で左壁から越える。 |
エメラルドグリーン (どの辺かは?)
またまた、出てきたミニゴルジュ
ナメ・ナメ....
出ました、一ノ滝。 うーん立派な滝だ。 登る気は、まったく無いが、一応ラインを目で探してみた。 確保があれば行けるかなー? ここは、少し戻って右側を高巻で越える。 |
二の滝 右側から越える。
二の滝を越え、ビバークを予定していたイシクラ沢出合付近に11:30頃着いた。 泊れそうな所をざっと探してみるが、あまり快適そうな場所がなさそう。 時間も早いので三の滝を越え、頑張れば肩の小屋まで行けそうである。 少し休んだ後、思い切って出発。 |
豪快な滝 (30mくらいか?)
三の滝を目指していたが、最初に目に付いたのがハングの上を豪快に飛沫を飛ばしていたこの滝。 最初、これが三の滝 「うそー、あんなとこ登れるはず無い」。 ガイドやいくつかの記録の写真ではこんなのではなかったはずなのに? と思って、辺りを良く見てみると、手前に三の滝の下段を発見。 なんだ、割とチャッチイな! 近づくと上段も見えるようになって、結構すごいと改心した。 |
三の滝
この滝の下段は、巻けそうなところは無く、水流の右側を登る事にした。 難しくはなさそうだったが念のため空荷で荷上げすることにして、登り始める。 途中、要所には残置ハーケンがあり、安心して越える事ができた。 テラスで荷上げを始めるが、慣れない為かローブがごちゃちゃになってしまい手間取ってしまった。 次に2段目を越える検討に入る。 水流左から、と考えるが落ちると1段目の下まで行ってしまうので、心臓に良くない。 右の枝沢のルンゼが安心して登れそうだがヌルヌルで滑りそう。 しばらく見るとその右に簡単に登れそうな所があったので、そこから登って、ブッシュに入り、その後、ルンゼを横切って、高巻くことにする。 ここも最初は空荷で行きブッシュに入った所で荷上げ、下の枝にひっかかりそうだな? と思い引っ張り上げると、案の定、引っかかってしまい、ここでも手間を食う。 その後、藪の中をトラバースして滝上にでる。 結局、この滝の通過に1時間以上かかった。 その後は、先日の茂倉谷の様な小滝の連続を越えて、やがて水枯れになった。 |
稜線近くのお花畑。花の時期は終りに近いが心がなごむ。
藪こぎもなく長い登りを経て、肩の小屋まで数分の稜線に出た。 ガスっているが、ここでようやく安堵感に浸る。 小屋に着き、まずはビールで乾杯。 管理人さんによると、今年の夏は異常で、ほとんど毎日こんなガスった天気。 朝焼けも夕焼けもほとんど見れていないとの事。 他の泊り客は1人だけ、のんびり夕食を済ませ、心地良い充実感の中、眠りに入る。 |
夜明け前
久々に見た日の出。 この夏では、珍しいらしい。
昨日頑張ったご褒美かも知れない。
躍動する雲
朝の光を浴びて
飛行機雲
今日は時間のあることだし、万太郎山まで稜線漫歩、縦走して吾策新道を下山することとする。 万太郎山までは、だんだんガスが多くなってくるが、時折日差しを浴びると暑くてたまらないような天気の中を行く。 誰にも合わない静かな稜線だった。 吾策新道を下り始めると遠くで雷鳴が聞こえるようになった。 ぽつぽつと来たなと思ったら、しばらくすると土砂降りの雨。 道がどろどろのぬかるみになってきて、これからが大苦戦。 沢靴のまま降りていたので滑る事、20回ぐらいはこけてしまった。 途中、山岳マラソンでもしているような、軽装で走り抜けていった単独氏に抜かれる。 今回、登山中に会ったのはこの人だけ。 歩くのに嫌気が差して来た頃、駐車場に到着。 泥だらけになった服を昨日の入渓点で水洗いして、この山行を終わる。 |
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